寧な言動と腰の低さが特徴の、従順な従者と道化を演じている影のあるメギド、カイム。
ハルマのミカエルもですが、芝居がかった口調のキャラってどうも胡散臭く感じてしまいがち。
なんか小馬鹿にされているように思ってしまいます、自分だけですかね?
でも不気味さ漂う、糸が切れた人形感の奥義モーションは好き。
そんなカイムの元ネタですが、コラン・ド・プランシーによって書かれた有名な悪魔学の書籍、『地獄の辞典』に挿絵が2種類ある珍しい悪魔です。
でもこれ悪魔?と首をかしげたくなる姿をしているのですが、能力は魅力的なんです。能力は。

カイムはどんな悪魔?
画像はカウンター
カイム – メギド72攻略wiki
悪魔カイム(カミオとも)はソロモン72柱の53番目に位置し、30の軍団を率いる総裁。
『悪魔の偽王国』では41番目に記され、元は天使(天使の九つある階級の、下位三隊の一番下っ端)であったとされます。
天使の下っ端から悪魔の総裁って、かなりの大出世では?
- 王
- 大公
- 公爵・君主・王子
- 侯爵
- 伯爵
- 総裁 ←ココ
- 騎士
最初は剣を腰に下げたツグミの姿、召喚後に人間の姿に変わると言われていますが、『地獄の辞典』では「羽飾りをかぶって、孔雀の尾をつけた人間の姿で現れることもある」とあり、鳥の着ぐるみを被ったオッサン…男性の姿の2種類の挿絵があるという珍しい悪魔です。
あの、あなたジブリ作品に出演してませんでしたか?
カイムのメギド体は道化師(ピエロ)なのですが、これは鳥の着ぐるみを着ているという、ふざけた姿から連想された姿なのかもしれないですね。
さすがにあれをそのままメギド体には出来ないでしょう…
あらゆる動物、風の囁きや水の音までも理解できるようにする悪魔
画像はバースト
カイム(バースト) – メギド72攻略wiki
「おお…我が君!」と何かとオーバーリアクションでソロモンを称えるカイムですが、過去の出来事から実はヴィータ不信で、ソロモンのことも主として相応しいかを見定めている、腹の読めないメギドです。
しかし元ネタの悪魔カイムの能力は、結構平和的で役に立つもの。
『あらゆる鳥類・雄牛・犬等の鳴き声や、風の囁き、海鳴りが意味する事柄を理解させたり、今後発生する未来の出来事に対する最良の対応方法を教える』というシャーマンのような力です。
『ゴエティア』と『悪魔の偽王国』によると、燃える灰の中で問いに答えるとされていて、『ソロモンの小さな鍵』ではこれに加えて、燃える石炭の上に乗って現れて語るとされています。

これがメギドのカイムが火属性の理由でしょうね。
また悪魔カイムは悪魔の中でも、特に弁論について非常に優れていて、どんな弁論家もその舌先三寸で打ち砕いてしまえると言われています。
舌先三寸:口先だけでうまく相手をあしらうこと
『地獄の辞典』によると、16世紀ドイツの宗教改革の創始者 マルティン・ルターと論争した悪魔がカイムだと言われています。
ただ勝敗については語られておらず、ルターが『悪魔め!』とインク瓶を投げつけたことがあるらしいとか。
これルターが負けたんじゃないの?
丁寧な口調でありながら、仲間であっても容赦なくボロクソに罵るカイムの元ネタとなった悪魔ですから、腐敗したキリスト教を正した宗教改革の創始者ルターだって、ちょちょいのちょいで言い負かしたんでしょうね、たぶん。

おまけ:カイム風フラペチーノ

スターバックスでカイム風カスタマイズをしてみよう!
最後におまけとして、スターバックス店員を目指している自分がカイムをイメージしたカスタマイズはどんなものになるか?ChatGPTで聞いてみました。
そしてChatGPTから返ってきた、カイム風フラペチーノレシピがこれです。
【注意!:実際にカスタマイズしていないため、味については保証できません。】
カイム・フラペチーノ
ベース:バニラクリームフラペチーノ
カスタマイズ:
1.チョコレートチップ追加
仮面のような皮肉と毒、メギド時代の「捕食者」としての禍々しさをチョコチップのざらつきで表現します。
2.キャラメルソース追加
仄かな甘さと、リジェネレイト後の「狂炎」を感じさせるような火のニュアンス。表面にかけることで、炎が這うようなイメージに。
3.シロップをモカシロップに変更
軽い甘みから苦みに変わる後味は、「母を想う優しさと復讐心の交錯」をイメージ。バニラからの変更で複雑な印象にします。
4.ホイップクリーム多め
仮面に隠れた本心、守るものへの「想いの重なり」を増量したホイップの厚みで表現。
5.チョコレートソース追加
上から黒く覆いかぶさるようにかけることで、闇と狂気、そして道化の滑稽さを視覚で印象づけます。
イメージ:甘すぎずビターな余韻が残り、なめらかな口当たりと時折感じるチョコチップのざらりとした歯ざわりが、「見た目は優雅、味はどこか重く、でももう一口飲みたくなる」そんな、複雑で惹きつけられる存在感を持つ一杯です。