ソロモンに続く号泣キャラ、「ハーハハハハッ!」といういかにも悪役的な笑い声、そして塩と「村長」でおなじみのメギド、バフォメット。
初登場はイベント「嵐の暴魔と囚われの騒魔」なのですが、その時点ですでにソロモン達と顔見知りでの登場だったので、当初多くのソロモン王たちは『誰だコイツ⁉』と混乱の中に落とされました。
ソロモンと知り合った経緯はバフォメットのキャラストーリーで判明しているのですが、それでもイベント開催時点でバフォメットは未実装。
幸いなことにこんな逆転現象は後にも先にもこれ一回、いや頻繁にあったら困りますよね。
そんなバフォメットの元ネタですが、『悪魔といえばバフォメット』というくらい名前も見た目も有名で、漫画・アニメ・小説といった二次創作ではよくみられる悪魔です。
しかしながら、姿や能力といった基本的な事がいまだに判明していない、良く言えばこっちのご都合設定ができる、悪く言えば説明がむっちゃ難しい。
そんな元・神様な悪魔なんです。
バフォメットはどんな悪魔?
画像はラッシュ
バフォメット – メギド72攻略wiki
悪魔バフォメットは、1300年頃に十字軍で活躍した騎士修道会 テンプル騎士団が偶像・崇拝していると告発された神であるとされた事がきっかけで広く名前が知れ渡り、様々なオカルト伝承に取り込まれるようになった悪魔です。
- 偶像 素晴らしい、決定的な存在として崇拝される物
- 崇拝 尊い事として崇める事
名前の由来は数多くあり、
- イスラム教における預言者マホメット(ムハンマド)の誤読
- マホメットと洗礼者ヨハネの混交
- ギリシャ語のbaphemetous(五芒星形)
- 中世ラテン語のbaphus(天)
- アラビア語で「理解の父」を意味するアブー・フィハマト(Abu fihamat)
- 知識を意味するギリシャ語の「ソフィア」に音が似たヘブライ語の文字列
- ギリシャ語のbapheとmetisの組み合わせで「知識の吸収(absorption of knowledge)」
- Templi Omnium Hominum Pacis Abbas(人類の遍き平和、神殿の父)の略称 TEM OHP AB
いや、ありすぎだろ⁉
その姿はテンプル騎士団の悪魔崇拝の裁判記録に、男の顔という言葉もあれば女や猫の顔だった、両性具有(ふたなり)だった、顔の数も双頭や三頭だった、偶像の材質も木製、銅製と、これまた見事に種類もばらばらで、その供述はまるで統一されていませんでした。
現在バフォメットで検索すると一番に出てくる姿(メンデスの山羊)は、19世紀のフランス人オカルティストである、エリファス・レヴィが描いたもの、これぞまさにザ・悪魔といったビジュアル。
バフォメットのメギド体は星3~5までは『不思議の国のアリス』に登場する白うさぎのような、メギドにしては可愛い見た目ですが、星6になると一気に禍々しい姿に一変してしまう点はこの挿絵をモチーフとしているからでしょうね。
ちなみに、レヴィ自身はバフォメットを霊的な実体とは見なしていなかったようで、象徴的解説のあとに
「象形文字としては、なにも山羊であって子羊であってはならない理由はないのだ」
と記しています、何でもええんかいッ‼
村長も整ってる!?レオナールと同一視される悪魔
メギドの日(2022)カウントダウン – メギド72攻略wiki
メギドでは「世界征服」という大きな野望を語りながらも村民に慕われ、テンプル騎士団では神として崇拝されていたバフォメットですが、どのような能力・加護があったのか詳細は分かっていません。
『テンプル騎士団の入会の儀』の中では騎士団に富を与え、木々に花を咲かせ、地に植物を芽生えさせるものだとされていました。塩はないのね。
前記のようにバフォメットとして崇拝する対象は統一しておらず、また拷問を受けた者の自白ごとに内容が変化していくため、バフォメットという名の偶像に対する言及は、テンプル騎士団に対する審問特有のものといわれています。
その証拠に『テンプル騎士団百科事典』の著者であるカレン・ロールズは、
「テンプル騎士団憲章にも他の中世のテンプル騎士団に関する文書にも(バフォメットに関する)具体的な証拠が出て来ないこと」は重要であると主張しているのです。

謎多き村長。未だに号泣してる理由を知らないソロモン王もいるのでは?
そしてバフォメットに関する記述で注目したいのが、バフォメットが悪魔レオナールと同一視・混合される事がある点です。
メギドでは「俺は、整ってるぜー‼」でおなじみの、あのレオナール。
その理由として言われるのが、エリファス・レヴィが描いたバフォメットの姿として有名な『メンデスの山羊』によるもの。
メンデスとは古代エジプトの都市で、この都市の守護神が羊の頭を持っていたバ・ネブ・ジェデトであり、メンデスの聖獣は山羊という記載もありました。
そのためメンデスで山羊が生贄にささげられない理由として、メンデスの住人がギリシャ神話に登場する下半身が草食動物、上半身が人間で山羊の角をはやした神「パン」をオリンポス12神より古い「八神」とよばれるものに含めていたからであると、古代ギリシャのヘロドトスの著作『歴史』に記されています。
『歴史』のメンデス解説箇所によると、皆が見ている前で「山羊」と人間の女性が交わる事件があったとか。ヤバッ…
この行為が魔女あるいは悪魔崇拝の集会である「サバト」を連想させるものとなり、サバトを主宰する三本角の牡山羊の姿をしたレオナールと、バフォメットが同一視される要因の一つとなりました。
しかしエリファス・レヴィはバフォメットとレオナールを明確に同一視するコメントをしておらず、「酒池肉林の『魔宴(サバト)』は従って、真の魔術師の集会とは言えないのである」と記しています。
なんかこの人、否定してばっかだな。
余談ですが、メンデスの住人が「八神」に含めていたギリシャ神話の神パンは「パニック」の単語の由来になったとされている神様です。
ギリシャ神話に登場する神、または怪物、もしくは巨人のテュポーンに恐れた神々が動物の姿に化けエジプトに逃げる際、水辺に飛び込んだパンは上半身が山羊で下半身が魚というちぐはぐな姿に化けてしまいました。
これがパニックの由来になったと言われる理由ですが、話はここで終わらなかった。
ちぐはぐなパンの姿を見て、
『ヤベッ、こいつマジウケるww』
とでも思ったのか、その姿を記念(?)として、主神ゼウスは星座にして夜空に残しました。
これが12星座の一つ、山羊座です。
黒歴史を後世に、それもほぼ永遠に残すとか何のいじめ⁉
メギドのバフォメットじゃないけど、こんな事されたら号泣するでしょ!いくら神様だからって‼
おまけ:バフォメット風フラペチーノ

スターバックスでバフォメット風カスタマイズをしてみよう!
最後におまけとして、スターバックス店員を目指している自分がバフォメットをイメージしたカスタマイズはどんなものになるか?ChatGPTで聞いてみました。
そしてChatGPTから返ってきた、バフォメット風フラペチーノレシピがこれです。
【注意!:実際にカスタマイズしていないため、味については保証できません。】
バフォメット・フラペチーノ
ベース:ダーク モカ チップ フラペチーノ
カスタマイズ:
1.オーツミルクに変更
バフォメットの「村を育てる土着感」「商人としての地に足のついた安定感」を、素朴で穀物っぽいコクが特徴のオーツミルクで表現します。
2.エスプレッソショット追加
バフォメットの「策士としての切れ味」「表の優しさの裏にある強さ」をコーヒーの苦味で表現、ショットを増やすとさらに“締まった”一杯に。
3.チョコチップ増量
チョコのザクザク食感は、バフォメットの「尖った尻尾」「牙」「不気味さ」を食感で表現します。
4.チョコレートソース多め
ビジュアル的にもバフォメットの“暗めの色合い”を強調して、味もチョコが前に出て“悪戯っぽい”濃厚さが出ます。
5.ホイップクリーム増量
見た目は豪華で“王者っぽさ”を出しつつ、「表向きは支配者ぶってるけど根は世話焼きで優しい」って面をクリーミーさで表します。
6.ココアパウダー少々追加
見た目の“煤けた暗さ”を演出し、バフォメットの禍々しさと落ち着きを同時に出します。
イメージ:濃いチョコ+コーヒーの苦みでキリッと引き締まり、飲み進めるとオーツミルクとホイップのまろやかさが来て“世話焼きで優しい”側面も感じられる、バフォメットの二面性を表現した一杯です。



