口を開けばまず出てくる言葉が『処刑』ログインボイスでは古今東西の処刑について嬉々と語るメギド、アラストール。
メギドでなく、高橋弥七郎作のアニメ化もされた大人気ライトノベル、『灼眼のシャナ』の登場人物を連想する人も多いのではないでしょうか?
自分も昔はどちらかといえば『灼眼のシャナ』の方が先に出てきましたね。
今は違いますよ?今はメギドの方ですよ。
奥義モーションで現れる美しい蝶のメギド体を見てメギドを始めたというとも多く、見た目と違って過激な言動が特徴の処刑人アラストールは、元ネタでも処刑人。
しかしギリシャ神話の最高神の別名という説もある、結構すごい悪魔です。
アラストールはどんな悪魔?
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アラストール – メギド72攻略wiki
悪魔アラストール(アラストルとも)はギリシャ語で「復讐者」「復讐する」という意味を持ち、地獄の辞典において地獄の刑執行長官を務める悪魔、ゾロアスター教では死刑執行人と呼ばれていました。
『地獄の辞典』では右手に短剣、左手に鞭、そして腰に手斧を下げた小鬼にような姿の、まさに悪魔といったような挿絵が描かれています。
ルシファー軍の第四副官も務めていて、砂嵐、地震、噴火、洪水など天変地異を引き起こし、ベルフェゴール、バアル(バエル・ベリト・バールベリトなど)、ベルゼブブといった様々な悪魔に復の手段として召喚されることが多かったとされています。
これらの悪魔たちは、西アジアのアラビア半島とアフリカ大陸北東部の間にあるシナイ半島にいるとされていて、アラストールはシナイ半島で起こる天災のほとんどを担当していたとか。
忙しい悪魔だな。
他にもギリシャ神話が起源であると考えられ、ポセイドンの子である海神ネレウスと、数え切れないくらいに居るゼウスの孫のクロリス(別名「メリボイア」)の間に産まれた子供の一人。
またゼウスが復讐する際に呼ばれる名、ゼウスの異名だともいわれています。
イベント「恋は拷問、愛は処刑」のタイトルの通り、純正メギドであるアラストールの『恋』について語られた内容でした。
予想外のメギドの、これまた予想外の感情でしたが、アラストールという名が浮気しまくり、愛人作りまくりで有名なゼウスの異名であるのなら納得できる、かも?
死刑執行人、実はインテリで高貴な存在だった⁉
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アラストール(バースト) – メギド72攻略wiki
追放メギドではフェニックス、そしてアラストールが務めている処刑人(死刑執行人)といえば、黒い布で顔を隠して大剣・斧を持った恐ろしい姿を想像するでしょうが、実際はメギドのアラストールが小柄な女性の姿をしているように、恐ろしいイメージとはかけ離れた職業でした。
そもそも死刑執行人とは、裁判によって死刑が確定した犯罪者に対して死刑を執行する者のことで、通常は公務員の一種なのです。
そんな死刑執行人の起源は、遡ること紀元前。
起源初期から死刑執行人は定められた死刑方法を完璧に行う責務があったため、それを成すために高度な人体医学・武術に精通していなければなりませんでした。
有名な処刑機械ギロチンが開発された理由も、ミスすることなく完璧に人の首を一撃で切り落とすための卓越した技術が必要とされていたからです。
だからと言って、全員が全員上手くいくはずもありませんでした。
これは死刑執行人の技術もですが、犯罪者が太っていて首が太かったりした場合だと一撃で切断するのは難しく、一撃必殺が売りのギロチンであっても中途半端にしか切断できなかった場合もけっこうあったのです。
その場合は上から刃を押して力任せに無理やり切断していたとか、なんて恐ろしい…
そんな医学・武術に精通している死刑執行人は、法的とはいえ人殺しを許された職業でもあるため王族などと親しい間柄にある一族がなることが多く、現在の野蛮なイメージとは逆の、かなり高貴な存在であったようです。
ちなみに日本では、江戸時代に当主(全て実の親子関係なわけではない)が代々「山田浅右衛門」を名乗った山田家が、死刑執行人の役割も担っていました。

現在のイメージは、いわゆる『必要悪』といえますね
一般的には死刑執行人の存在自体が忌み嫌われ、1685年にイギリスのモンマス公に対する斬首刑を執行したジャック=ケッチは、複数回にわたる斧の振り下ろしをすべて失敗する不手際により、その名が「悪魔」の婉曲表現として、現在まで残されています。
また、フランス最後の死刑執行人であるマルセル=シュヴァリエは、死刑執行人という事実だけが面白おかしく強調されるとのことで、終生メディアの取材を拒んだそうです。
当然といえば当然か。
そして死刑執行人は親から子へ、子から孫へと受け継がれていく世襲制であることも多かったため、その家業に耐えきれない者も中には当然いました。
フランス革命期の最も著名な死刑執行人である、シャルル=アンリ・サンソンの息子、アンリ=クレマン・サンソンは、家業が死刑執行であることを知ると引きこもりになったとか。
うん、わからなくもない。
しかし、その一方で死刑執行人という職業を誇りに思う人物もいました。
ニュルンベルク裁判の死刑囚10名を絞首刑に処したジョン=ウッズは、その処刑後に
「私はこれら10人のナチスを絞首刑に処した、そして私はそれを誇りに思う」
と語ったとされています。怖いなぁ…。
こうしてみると、アラストールがヴァイガルドに来てからはヴァイガルドのルールで生活しようと努力したり、ソロモンとの約束で自分が襲われそうになっても反撃しなかったのは、死刑執行人が実は高貴な職業であったという元ネタによるものかもしれません。
ガチャで我慢できない女としてピックアップされてしまっても、実際はちゃんと我慢するところは我慢する。
メギド体のように美しい心(?)を持ったメギドですね。
おまけ:アラストール風フラペチーノ

スターバックスでアラストール風カスタマイズをしてみよう!
最後におまけとして、スターバックス店員を目指している自分がアラストールをイメージしたカスタマイズはどんなものになるか?ChatGPTで聞いてみました。
そしてChatGPTから返ってきた、アラストール風フラペチーノレシピがこれです。
【注意!:実際にカスタマイズしていないため、味については保証できません。】
アラストール・フラペチーノ
ベース:バニラ クリーム フラペチーノ
カスタマイズ:
1.ミルクを豆乳に変更
豆乳のややくせのある香りが、アラストールの“逸脱した個性”をほのかに演出します。
2.チョコチップ追加
噛んだときのざくっとした食感が、アラストールの”鋭さ”や冷たい振る舞いを、小さなアクセントで演出します。
3.チョコレートソース追加
長いリボンをくるくる回す見た目。黒が入ることでアラストールのリボンや髪の黒さを強調します。
4.エスプレッソショット追加
アラストールの「冷たさ」「芯のある凶暴性」を苦味の強いエスプレッソで表現。甘いバニラの中に彼女の二面性(見た目の可憐さと本性の冷徹さ)を入れ込みます。
5.ホイップクリーム少なめ
前髪で目が見えない“覆い”のイメージをホイップを抑えることで表現し、上部をスッキリさせることで、チョコソースやチョコチップの“黒”をより際立たせます。
イメージ:最初はまろやかなバニラの甘さ、そのあと口の中でエスプレッソの苦味が広がることで、アラストールの「可憐さ+冷徹さ」の二面性を再現した一杯です。



