【本ページはプロモーションが含まれています】
2023年10月21日から放送中の大人気TVアニメ『薬屋のひとりごと』。
第23話では実父羅漢と猫猫の将棋勝負が描かれていました。
しかし、アニメで登場した将棋が想像していた日本の将棋盤と見た目が違うことに驚いたではないでしょうか?実在するものなのか、それとも『薬屋のひとりごと』のオリジナルのゲームなのか?
そんな疑問にこの記事で紹介します。
結論を言うと猫猫と羅漢が勝負したのは『象棋(シャンチー)』という中国の伝統将棋です
『薬屋のひとりごと』23話あらすじ
青い薔薇を完成させた猫猫だが、ついに実の父、羅漢と対峙することに。軍師であり象棋も得意な羅漢に、猫猫は条件付きの象棋の勝負を申し込む。その条件とは、猫猫が勝ったら羅漢は緑青館の妓女を身請けすること。勝負の行方にハラハラする壬氏と高順が見守る中、勝利を重ねる羅漢だが、“毒”を仕込んだ酒を用意した猫猫の作戦は……。
Episodes|アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト (kusuriyanohitorigoto.jp)
アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】
猫猫が羅漢と勝負した象棋(シャンチー)
象棋(シャンチー)は中国とベトナムにおける伝統的な将棋型ゲームです。
他の将棋型ゲームと同様にインドのチャンガラを起源とすると言われ、中国では国家の正式なスポーツ種目にもなっています。
基本的なルール
象棋(シャンチー)は長方形の9×10の盤で行われます。
シャンチーってなに? – シャンチー研究所 (xiangqi-lab.com)
基本ルールは
- 紅(あか)と黒に分かれて戦い、必ず紅が先手で先に駒を動かす
- 駒はマス目ではなく、線と線との交点に置く
- 駒の移動できる場所に相手の駒がある場合、その駒を取ることができる
- 取った駒は使えない
- 中央の河と呼ばれる太枠の線を挟んで自陣と敵陣に分かれる
紅が帥(すい)で黒が将(しょう)と呼ばれる王様をどう回避・動かしても取られてしまうことで勝敗が決定します。
また引き分けになる場合もあるのが日本の将棋との違いです。
- 対局者の一方が提案し、相手が受け入れる
- 一定手数の間に盤上から一枚も駒が減らなかった場合
各駒の役割と動き方
- 兵・卒
紅が兵(へい)、黒が卒(そつ)と名前は違うが同じ駒。
自陣では前に、敵陣に入ると両横に動ける
- 車
象棋最強の駒。縦横に好きなだけ動ける。
羅漢には、叔父である羅門の姿が最強の駒である車に見えていた。
- 馬
前後左右それぞれに一歩進んで斜め前の位置に移動できる。
- 砲
基本の動きは車と同じだが、駒を取るときは一枚間に駒を挟まなければならない。
- 帥・将
紅が帥(すい)で黒が将(しょう)象棋における王様。
上下左右に一歩ずつ動けるが、九宮を出ることはできない。また、帥と将は直接向かい合うことはできない。
シャンチーのルール総まとめ! – シャンチー研究所 (xiangqi-lab.com)
象棋は囲碁や将棋と同じく、運の要素が全くない完全実力勝負です。
実力次第では小さな子どもが大人を倒してしまうということも普通に起きるのが象棋の魅力の一つ、本場中国では専業のプロ棋士や各地にプロチームが存在するほど人気のゲームです。
日本にもある象棋
象棋が日本に伝来した時期は明らかではないですが、沖縄に伝わる『チュンジー』はほぼ象棋と同じルールで琉球象棋、沖縄象棋、沖縄将棋ともよばれています。
また「日本シャンチー協会」を中心に毎年大会が開催されていて、国際大会に出場するほど熱心に研究しているプレイヤーもいるほどです。
興味を持った人は一度公式サイトを訪問してはいかがでしょう。
まとめ
『薬屋のひとりごと』で猫猫と羅漢が勝負した象棋という将棋は
- 実際に存在し、見た目もルールも日本の将棋に近い中国版将棋
- 運要素のない完全実力勝負
- 日本でも毎年大会が開催されている
相手になる者が全くいない程の最強の打ち手であった羅漢を多少ずるい手を使って倒した猫猫。
娘とゲームが出来き、そしてその先に待っている結末のことを考えると羅漢は試合に負けて勝負に勝ったといえるでしょう。