メギドの中でも頭1つ、いや2つか3つは抜けてソロモンに好意を向けているティアマト。
当初は仲間の女性に対する嫉妬心がかなり強かったですが、ストーリー進行によって多少は改善されていきました。カスピエルとは意外にも仲は良い。
ヤンデレ面がどうしても目につきますが、好きな人に対してストレートに(過激な)愛情表現ができるのは普通に尊敬できますし、恋する可愛い乙女だと思っています自分は。
ソロモン王だけでなく、お空の騎空団・聖杯探索といった多くのゲームや漫画で強敵として登場することの多いティアマトですが、モチーフとなっているのは非常に子煩悩な、後に大地の母となった女神です。
ティアマトはどんな悪魔?
画像はカウンター
ティアマトの詳細情報 – 【公式】メギド72ポータルサイト
ティアマトの元ネタとなっているのは、メソポタミア創造神話『エヌマ・エリシュ』に登場する女神ティアマトで、名前の由来はアッカド語で海を指す「tiamtum」だと言われています。
その名の通り海の化身であるティアマトは「塩水」を象徴し、夫アプスー(「淡水」を象徴)と共にすべての神々を生み出した母神とされていますが、夫がいなくても単身で、しかも任意の数・種族・性質の仔を産み落とせたらしいとか。すごすぎ!
産み落とした生命には深い愛情を示し、何をされようとよほどのことが無い限り怒りだすことは無いティアマトですが、ひとたび怒り出すとだれにも手が付けられないほど暴れ狂う激しさを持っていました。
さらにあたりに毒気と覇気をまき散らすので、敵どころか味方さえ近づくこともままならなかった、敵の力をそぐ呪いの言葉を吐くとも伝わっています。
この激しい二面性はゲームでもお馴染みですね。
ソロモンに対して病的に執着するヤンデレな性格設定は、ティアマトが単身で仔を生むことができたのに夫アプスーと一緒にいた理由とされているのが、一人でいることが好きでなかったという説からだと思われます。
女神と言われているのでティアマトは女性であることは確かなのですが、その外見は人型であったかどうかは不明で、牝牛・山羊・ラクダのような姿だったという説、または果てしなく巨大で長大な尻尾と大きな口を持つ巨大な(多頭の)竜、あるいは半人半蛇の女性として描写されることが多くあります。
しかしこれらは神話の原典に記述のない、後世に作られた完全オリジナル設定。
人間一度はドラゴンや竜に憧れるものです、本当に竜やドラゴンってロマン。
愛する我が子らと戦った母神
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ティアマト(ラッシュ)の詳細情報 – 【公式】メギド72ポータルサイト
ティアマトは夫アプスーと交わって兄妹神ラフムとラハムを産み、この2人からさらに多くの神々が生まれたことで、何もなった空間は一気に神様だらけとなっていまいます。
この新しく生まれる神々の数と騒がしさに嫌気がさした夫アプスーは、一度彼らの数を減らしてしまおうと考え、ティアマトが止めるのも聞かずに新たな神々に戦いを挑みますが、当時もっとも力強い神であったエア(エンキ)に返り討ちにされてしまいます。うるさいから子供を間引く…ひどい親だ。
エアはアプスーの体を下に敷いて大地を作り、そこで妻ダムキナとの間に息子マルドゥクが生まれますが、このマルドゥクという神は生まれながらに他の神を圧倒する能力を持っていて、天空神アヌから送られた4つの風に乗って雷鳴をとどろかせながら世界を飛び回り遊び騒いでました。暴走族の頭かよ。
そんなマルドゥクへの不満が募った神々から『夫の復讐を果たせ』と詰め寄られ、11種の怪物を生み出し、その指揮官として息子の一人であるキング―を夫としたティアマトはマルドゥクとの戦いへ挑みます。
しかし、マルドゥクと対峙したキングーは怖気ついて敵前逃亡。加えて
『誰のせいで神々が戦ってると思ってるんだよ!恥を知れ恥を!』
『しかもたった俺一人に大軍団を差し向けるとは大した勇気だな!』
『相手にとって不足ない、オラかかってこいや!できるものならな!』
(現代風に簡素化しております)
1対1で向かい合ったマルドゥクにこのような挑発をされ、逆上したティアマトはマルドゥクを丸飲みにしようと大口を開けて飛び掛かります。誰だってキレるよそんなこと言われたら。
誰のせいってアンタの…いや、アプスーか。
しかし開いた口に向かってマルドゥクが放った暴風を飲み込んだことでティアマトは口が閉じられなくなり、その隙をついたマルドゥクは腹を弓で射抜いてティアマトを殺しました。
その後マルドゥクはティアマトの亡骸を二つに引き裂いて天と地を作り、血は世界の水・口から垂れた涎や泡は雲や霧・脳漿は地下水・両目から流れ出る涙はティグリス・ユーフラテスという二本の大河・乳房は特に大きな山となり乳は泉となって豊かな恵みをもたらしました。
こうして天地は作られ、ティアマトは世界の基となったとされています。
新しい神々の敵対者として描かれたティアマトですが、本来は優しく寛大な性格で夫アプスーが殺された時も新しい神々の味方でした。
愛する者のために全力で戦うティアマトの姿はセリフ通り、「愛にやりすぎなんてないんです!」に尽きるでしょう。
この先もずっとソロモンを陰ながら?支えていくでしょうね、いつかスマホ画面から出てきそうな感じがしますが…
おまけ:ティアマト風フラペチーノ
スターバックスでティアマト風カスタマイズをしてみよう!
最後におまけとして、スターバックス店員を目指している自分がティアマトをイメージしたカスタマイズはどんなものになるか?ChatGPTで聞いてみました。
そしてChatGPTから返ってきた、ティアマト風フラペチーノレシピがこれです。
【注意!:実際にカスタマイズしていないため、味については保証できません。】
ティアマト・フラペチーノ
ベース:ダークモカチップフラペチーノ
カスタマイズ:
1.チョコレートソース追加
愛情深さと執着心を濃厚な甘さで再現します
2.チョコレートチップ増量
心の奥底に潜む凶暴性をチョコレートチップのザクザク食感で。
3.モカシロップ増量
情熱的で暴走気味な愛をシロップを増量することでさらに濃く。
4.ホイップクリーム増量
愛の深さと尽くす心の象徴をたっぷりのホイップクリームで表現します。
5.キャラメルソース追加
執着心の甘くねばつくような一面をキャラメルソースを追加することで演出します。
イメージ:濃厚なチョコとキャラメルの甘さに隠れたビターな味わいが、ティアマトの多面的な愛と狂気を表現したカスタマイズとなっています。