2025年2月22日の「ぱかライブTV」にて発表された新ウマ娘、「クロノジェネシス」
6月13日のガチャ更新にて、ついに育成ウマ娘として登場します。
大の歴史好きで、レース予想を趣味にする「ジェネシスメソッド」の使い手という個性的な彼女なのですが、ウマ娘から競馬を始めた初心者からしてみれば
クロノジェネシスってそんなにすごい馬だったの?そう思うのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ウマ娘「クロノジェネシス」の元ネタである競走馬クロノジェネシスの魅力を、その生涯や血統、印象的なエピソードと共に徹底的にご紹介します!
クロノジェネシスは出ていなくても、全巻購入でSSR引換券を入手できる豪華特典付き。
9月から順次発売『ウマ娘 シンデレラグレイ1』は予約受付中。

競走馬『クロノジェネシス』とは
https://umamusume.jp/character/chronogenesis
競走馬『クロノジェネシス』は2016年3月6日生まれの、19世代と呼ばれる芦毛の牝馬です。
父は2004年の凱旋門賞馬バゴ
、母方には芦毛の怪物クロフネ
の血を引く良血馬で、名前の由来は母馬の「クロノロジスト(Chronologist:年代学者)」 と旧約聖書の最初の書である「創世記(Genesis)」を組み合わせたもの。
「年代学者+創世記」という壮大な名前や、後述するグランプリでの圧倒的な強さから、力強い牡馬のイメージを持たれることも少なくありませんでした。
しかし主戦騎手だった北村友一騎手が「おとなしい」と評するように、穏やかな性格だったと言われていて、デビューからしばらくは430kg台、キャリア後半でも460~480kg程度と小柄で、名前のイメージに反して可愛らしい女の子だったようです。
ウマ娘のクロノジェネシスが歴史好きで研究熱心なのは、この「クロノロジスト(年代学者)」という血統背景が元になっているのかもしれませんね。
対戦経験のあるウマ娘
18世代
- ラッキーライラック
- ブラストワンピース
- アーモンドアイ
19世代
- カレンブーケドール
- グランアレグリア
- ラヴズオンリーユー
19年世代の同期で、クラシックの栄冠を分け合ったライバル『ラヴズオンリーユー』、桜花賞の勝ち馬『グランアレグリア』、シルバーコレクターと呼ばれた『カレンブーケドール』といった同期のライバルだけでなく、『アーモンドアイ』や『ラッキーライラック』といった歴戦の古馬たちとも激闘を繰り広げ、競馬史に残る時代を築き上げました。
特にウマ娘ではルームメイトのラヴズオンリーユーとは、国内外で何度も名勝負を繰り広げた間柄です。
牝馬初のグランプリ3連覇を果たした「グランプリの女王」
https://x.com/uma_musu/status/1893909733284962424
父バゴの種付け料が安価だったこともあり、一口馬主クラブでの募集価格は総額1,400万円。
これは同期のグランアレグリア(7,000万円)やラヴズオンリーユー(約3.2億円)と比較すると破格の安さだったことから、クロノジェネシスの仔馬時代はあまり期待されていませんでした。
しかし2018年9月2日、小倉競馬場の新馬戦(芝1800m)でデビューし1着となると、GⅠ・阪神JFで2着に入り早くから才能の片鱗を見せます。
年が明けてクイーンカップ(GⅢ)で重賞初制覇を飾ると、クラシック戦線へ。
しかし、桜花賞は3着(1着グランアレグリア)、優駿牝馬も3着(1着ラヴズオンリーユー)と、あと一歩のところで涙を呑続けます。
そして迎えた秋の秋華賞(GⅠ)でついにGⅠ初制覇を達成し、同期のライバルとクラシック三冠を分け合う形で、世代の頂点に立ちました。
古馬になってからのクロノジェネシスは、まさに無双状態。
特にファン投票で出走馬が決まる「グランプリ」レースで無類の強さを発揮します。
2020年 宝塚記念(GⅠ)では2着に6馬身差をつけⅠ2勝目。
2020年 年末の大一番、有馬記念(GⅠ)を制し、史上11頭目となる同一年春秋グランプリ制覇を達成。
そして2021年 宝塚記念(GⅠ)ではゴールドシップ以来となる宝塚記念連覇、「宝塚→有馬→宝塚」という史上初のローテーションでのグランプリ3連覇をする歴史的快挙を成し遂げました。
その後、日本の悲願である凱旋門賞(仏GⅠ)に挑戦し7着。
引退レースとなった2021年の有馬記念では、3歳馬エフフォーリアの徹底マークに遭い3着に敗れ、惜しくもグランプリ4連覇はなりませんでしたが、最後までファンを魅了する走りを見せてターフを去りました。
破格の安さの募集価格であったクロノジェネシスでしたが、最終的に稼ぎ出した賞金は12億円以上!
募集価格の実に86倍もの賞金を獲得し、その回収率はクラブ馬として歴代1位を記録しています。
生涯を通じて掲示板を外したのは海外の凱旋門賞のみという抜群の安定感、稍重以上の馬場では4戦4勝という「道悪巧者」の一面も持った、「グランプリの女王」。
まさにシンデレラストーリーを現実にした名馬でした。
引退後のクロノジェネシス

引退後のクロノジェネシスは故郷のノーザンファームで繁殖牝馬となり、穏やかな日々を過ごしています。
2023年には初仔となるエピファネイアとの男の子を、2025年4月27日には3頭目となるイクイノックスとの男の子を出産しました。
初子のべレシートはすでに栗東トレセンに入厩、ゲート試験にも合格しているのでレースで見られる日も近いでしょう。
ところで現役時代は黒みがかった灰色だったクロノジェネシスですが、引退後は芦毛特有の変化で徐々に白くなっています。
2024年秋には見違えるほど真っ白な姿が確認され、ファンを驚かせました。
このエピソードはゲーム内でも「クロノジェネシスのヒミツ①」で、年々髪の毛の色が淡くなってきているという形で見られます。
また、ウマ娘のクロノジェネシスが白と黒を基調とした勝負服を纏っているのは、この芦毛の変化がモチーフになっているのかもしれませんね。
